「うぅ……や、やばいっ!見つかったら終わっちゃう……っ!」
カツラを被っていないこの姿で使用人たちに見つかれば……男装のことバレちゃうっ!やっと掴んだ私の楽園……っ
きっとこのまま私は、ギル様に通報されてモラハラ婚約ルートに逆戻りしちゃうんだ……。
私は見つかったあとのことを考えて頭を抱えて顔を青くしていると……
突然小さな力強い手が私の手首をギュッと掴んだ。
「リオ……こっちだ!ついてこい!」
「えっ、レオ様……っ!?」
驚く私をレオ様は気にせずに、私の手を引いて全力で走り出した。
どこに行くのか分からないけれど、見つかりたくない私は必死にその小さな背中について行った。
そして、走り続けた先はお屋敷の裏手側だった。
小さな物置小屋の中へ入ると、私を引っ張り込んでくれた。



