婚約が嫌で男装執事になったのに~配属先が婚約者の元でした~【完】


ギル様を見送った後、朝食がまだだった私は、お腹がすいたので朝ごはんを食べに食堂にむかった。


食堂でごはんを受け取るとお盆に乗せ歩いていると、広い大きなテーブルの真ん中で、ポツンと一人座っているレオ様を見つける。


「あ、レオ様っ!」


私の声に気づかないレオ様は、綺麗な黒髪を揺らして目の前のお皿を不機嫌そうにつついている。

よく見ると、お皿の端っこに嫌いな野菜を綺麗に避けていた。


好き嫌いがあるのね?ふふふ…可愛い〜!


私は自分の朝食が乗るお盆を片手に、足音を忍ばせてそっとレオ様の背後に近寄る。


「……残したら大きくなれないですよ?」

「うわっ!?びっくりしたぁっ!!」


クスクスと笑いながら声をかけると、レオ様はビクッと驚いて声を上げた。