「な、何言ってるんですかっ!
僕は…お、男ですっ!!そのような方も…ま、全く…知りませんっ!!」
私が顔を真っ赤にして慌てふためくと、満足したように笑うと顎にあった指が、最後に私の顎を優しくスゥーとなぞると手を離した。
「ほぉ…、そうか」
そう呟くと、私からすっと離れるとまた椅子に戻り背もたれに深く座る。
そして、綺麗な指先で自身の額を押さえていて…何かを悩んでいるようだった。
ギル様は小さくため息を吐くと、私には聞こえないほどの小さな声でぼそりと呟いた。
「…まだリリィは見つかってない……早く目の前のこいつの違和感を突き止めねば……どうもこいつはリリィに似すぎて狂わされる……」
あまりにも小さな声だったため…ゴニョゴニョとしていて何を言っているのかさっぱり聞き取れなかった。



