婚約が嫌で男装執事になったのに~配属先が婚約者の元でした~【完】



満面の笑みのままギル様に視線をうつすと、ギル様が少しだけ青い瞳を見開いて固まっていた。



「…………っ!」

「どうしましたか?」



不思議に思ってギル様の顔を覗き込むと、すぐにいつもの綺麗な笑みに戻った。


そして、椅子の背もたれに深く身体を預けると、私をじっと見つめてきた。



「……男のくせに笑った顔が随分と女のように可愛いらしいな?リオ」

「えっ……?!」



レ、レオ様のことを思い出して、てっきり気を抜いちゃった…っ!

だってだって……レオ様が可愛いすぎるんだもんっ!!!

バ、バレてないよね?!



びくびくとする私に、ギル様は口を緩ませ意地悪な顔をする。



「お前の顔は、俺を誘惑でもしているかのように見えるんだが」


「なっ……!そ、そんなわけ……!」