婚約が嫌で男装執事になったのに~配属先が婚約者の元でした~【完】


「あぁ、おはようリオ。……昨日さっそくレオと会ったらしいな?」


ギル様はふっと今日も美しく笑う。



「はい、そうなんですよ!アル様に屋敷を案内していただいている時にレオ様にお会いしましたよ〜っ!レオ様って可愛いですよねぇ〜っ!」



ギル様の問いかけに、私は昨日出会った可愛いく生意気なレオ様の姿を思い出し、キラキラと顔を輝かせる。



そして、一度思い出すと火がついた私はついつい可愛いさを熱弁してしまった。



「レオ様、最初は僕のことをひょろひょろチビって怒って悪態をついておられたんですけど、怒ってる姿がすっごく生意気で、もう本当に可愛らしくて……っ!僕、あんな可愛い弟がずっと欲しかったんです!」



レオ様を思い出し、くすくすと笑みがこぼれる。




前世で奪われた弟との時間を、レオ様が埋めてくれたような気がして、昨日の可愛い姿を思い出すと嬉しくてたまらない。