婚約が嫌で男装執事になったのに~配属先が婚約者の元でした~【完】



自由になったレオ様は、相変わらず顔を真っ赤にさせて私を睨みつけていた。



私のことすっごく睨んじゃってかっわいい〜っ!私の弟も抱きつくと照れて怒ってたっけなぁ〜?

私の弟も、元気かなぁ……?



少しだけ寂しい気持ちになっていると、アル様が「ほら、そろそろ行くよ」と声をかけてきて、はっとする。



歩き出してしまったアル様を見ながら慌ててレオ様に声をかけた。



「レオ様、今度僕と一緒にお茶しませんか?お菓子は何が好きですか?遊びは何が好きですか?今度一緒に遊びましょう!」


「はぁ?!」


「約束ですよ?絶対ですからねぇ!じゃあ僕は行きますねっ!また会いましょう!」


「なっ……だ、誰がお前なんかとっ…!」



言い返すレオ様に元気に手を振って満面の笑みを浮かべると、私はアル様に急かされてその場を後にした。



背後では、レオ様がまだ怒っているのか



「おいっ!待てっ!俺はまだ許してないからなっ!!」



と可愛い声が聞こえてきたけれど、アル様は急いでいるのか足を止めてはくれない。




私はレオ様に、返事の代わりに笑顔で振り返ると手を大きく振った。