婚約が嫌で男装執事になったのに~配属先が婚約者の元でした~【完】


私を上から下まで、ものすごく品定めするような目で見つめてくる。


なんだろう?とりあえず挨拶しなきゃねっ



「初めましてっ、 今日からギル様の専属執事としてお世話になります、リオと申します。レオ様…よろしくお願いいたしますっ!」



頭を下げた私に、レオ様は不機嫌そうに眉をひそめると、腕を組んで悪態をつく。



「は?こいつが?

……お前みたいな女顔でひょろひょろでチビで鈍臭そうなやつが、兄上の専属執事だって?ふざけるなよ」



ものすごい暴言を吐かれているけれど、私の胸は怒りではなく、まったく別の感情が湧き上がっていた。