そんな風にアル様の後ろをついて歩いていると……
「──おい、アル。そいつ誰だ?」
前方からまだ少し幼いけど、威圧のある声が響いてきた。
その声に目を向けると、そこには一人の美しい少年が立っていた。
年齢は十歳くらいかな?
サラサラの黒髪に綺麗に澄んだ青い瞳。
まだ幼さは残るけれど、驚くほどに整ったその顔立ちは
……ギ、ギル様にそっくり……
私が心の中で密かに絶叫していると、アル様は親しげに片手を挙げた。
「おーレオ。いいところにきたね。
この子は今日からこの屋敷で働くことになった、ギルの専属執事のリオだよ」
「……は?兄上の専属執事……?」
レオと呼ばれた少年は、アル様の言葉を聞いた瞬間、あからさまに嫌そうな顔をした。
だけど私の胸の中にはほわほわと温かい気持ちが込み上げていた。



