私の慌てた様子にくすくすと笑っていたが、すぐに興味がなさそうにすると、私からすっと離れた。
「へぇ…そっかぁー
じゃあ、とりあえず屋敷の案内をしたあと君の部屋を案内するね。
その後にでも仕事の説明をするよ」
いつもの微笑みに戻り、これからの説明を淡々とするアル様。
「えと…アル様、よろしくお願いしますっ!」
「ふふ、だからアルでいいのに。
まぁ、いいけど。それじゃあ行こうか。迷子にならないように、しっかり俺についておいで?」
そう言って、にこやかに笑うアル様の情緒はよく分からないけど、お城のように広い公爵邸の案内を始めてくれた。
廊下に飾られた絵画や壺たちは、いったいいくらするんだろ?って思うほど豪華。
天井で揺れるシャンデリアもとても煌びやかでキラキラとしていた。
どこを見ても私のロゼッタ侯爵邸の屋敷とは大違いで、超一流の場所で少しだけ身が引き締まった。



