やっぱり気のせいなんかじゃなくて、不審な目を向ける。
アル様は鋭い目で、私を上から下まで、品定めするように見つめてきた。
そして、私の目の前までスタスタと近寄ってきたと思ったら、アル様の顔が私にグイッと近づき、耳元で囁いた。
「もしかして、リオって何か特別な特技でもあるの?なんかいろいろ変わってるよね?」
あまりにも突然の事で、私の心臓が大きくドキンと跳ねる。
ひ、ひぃぃ……!この人距離感ちょっとおかしくない?!
……ギル様もだけどっ!!
し、しかも、気のせいかな?私を見る目が怖い気がするんだけど……
まさか……女ってバレてる?!?!
「な、何言ってるんですかっ!特技なんてないですよっ!き、気合いで認められたんですっ!」
胸の中がドクドクと嫌な音を立てて一歩下がると、アル様は楽しそうに目を細めてクスッと笑った。



