「今日から俺の専属執事になったリオだ。こいつに部屋の案内と仕事を教えてやってくれ。頼んだぞ」
「は?専属執事……ですか?」
アルと呼ばれた騎士様は、驚いたように綺麗な瞳を丸くして、じっと私を見つめてくる。
ギル様はそんな彼の反応を気にもせずに、淡々と答えていた。
「俺は忙しい。アル、後は頼む」
「はぁー…かしこまりました」
目の前でギル様に大きなため息を吐く騎士様は、私をチラリと見ると「おいで」と扉を開けてくれた。
話がようやくまとまって、やっとこの地獄から抜け出せると思ったら小走りなる。
彼の背中を追って、ギル様から逃げるように執務室を出た。
大きな扉が静かに閉まる。



