そんな姿に、後ろから着いてきていたアル様やレオ様、そしてロキさんまでもが固まっていた。
挨拶……おかしかったかな?なんて思いながら首を傾げていると
私の隣にいたギル様が、はぁ……と深いため息を吐いた。
「まったくお前ってやつは……。これ以上みんなを魅了してどうする?
これからは、屋敷の警備も増やさなければならないな……」
「へ……?魅了って……何のことですか?」
きょとんとする私に、ギル様は呆れたようにそして、とても愛おしそうに私を見つめる。
「お前が可愛いすぎるってことだ。……自分の魅力を少しは自覚してくれないと俺が困るんだが?」
「な、な、何を言っているんですか……っ!!」
ギル様は私を見つめると、そっと両手を伸ばし優しく私の頬を包み込む。
とても優しい瞳で私をまっすぐに見つめると
「この俺を一瞬で落とした女だから仕方がないか……
お前はお前らしくこの屋敷でこれからも自由に楽しく過ごせばいい
お前がどんなことをしようが、俺がいくらでも受け止めてやろう」
婚約したら男に自由を奪われ、閉じ込められる……そんな風に思っていたけれど
ギル様は、そのままの自分勝手で自由な私を愛してくれるらしい。
この人の婚約者になれて……
本当に本当によかった……!!!
「うふふっ……ギル様、言いましたね?覚悟しててくださいねっ?」
私のどんなことも受け止めてくれると言う、とても愛しいギル様にとびきりの笑顔をおくると思いっきり胸に飛び込んだ。
───男装執事としての日々は、終わったけれど、これから私はこのレイヴン公爵家で、大好きな人の婚約者として大好きなみんなといつまでも楽しく過ごしていくよ。
神様……
こんなに最高で幸せな人生を
ありがとうっ!!!!!



