似合ってなかったら恥ずかしいっ!と、一人慌てているといつの間にかアル様は優しい笑顔で、ゆっくりと私の方へ歩み寄ってきた。
「……参ったなぁ……。見違えたよリリィ嬢……。本当に、びっくりするくらい君は可愛いらしいんだね」
「えっ……お、おかしくなかったですか?ありがとうございます!
あの……リリィ嬢なんてやめてくださいっ!リリィでいいですよっ!
アル様と私は、同じ釜の飯をたべた仲良しなんですからっ!」
褒められて安心した私は、とびっきりの笑顔でアル様に微笑むと、一瞬目を見開きくすくすと笑うアル様。
「ふふっ……リリィの笑顔はやっぱり無敵だねぇ……すぐ俺を魅惑するんだから……
やっぱりこうして見ると、ギルにとられたのがすごく悔しいなぁ」
アル様は悪戯っぽく笑う。
そして、ギル様がいるというのに、そんなのは、お構い無しという風に私に近づくと囁いた。
「ねぇ、今からでも遅くないよ。やっぱり俺にしとかない?」
「……えぇ?!?そ、それは……えぇと……」
アル様の言葉に戸惑っていると
突然、私の腰に誰かの手が回ってくる。
そして、アル様から引き剥がすようにぐいっと力を込められ後ろの方へよろめいた。
「……わわっ?!」
よろめくと私の後ろにいたのはギル様で、広い胸の中に抱き止められる。
すると、後ろから私を抱きしめるギル様は、私の頭に顔を乗せてアル様に、ぞっとするようなにっこりと黒くて最高に美しい笑顔を向けた。



