婚約が嫌で男装執事になったのに~配属先が婚約者の元でした~【完】



アル様に背中を押された私は、ギル様たちのいるお庭の奥へと戻る。


目に飛び込んできたのは、ギル様がクリスタル様をエスコートしながら二人仲良く、美しく咲き誇る花の中をお散歩しているところだった。



元気になったと言っても……誰がどう見てもやっぱりお似合いな二人の姿に、私の胸はズキズキと痛む。

けれど、その痛みを私はしっかりと受け止める。



いいじゃんっ!胸が痛むのは私がそれだけギル様を大好きって証!!
痛ければ痛いほどそれだけ、大好きってことなんだよ!!



私はもう逃げない……逃げ回るのはもうおしまい。

だって、そんなの私らしくないもん。



私はこの世界に来て自分の幸せは自分で掴むって決めたんだからっ!!
自分に正直に自由に生きるんだっ!!


そして、少しずつ前に進んで二人に近づいていく。