「ねぇリオ」
「はい?」
アル様から離れて顔をあげると、アル様は意地悪そうな顔で笑う。
「俺ね、こう見えても、かなりしつこい男みたいなんだよね。
……だから、もしギルとなにかあればその度にいつだって俺が君を奪いに行くから、忘れないでね?
これからもずっと一緒ならいつだってチャンスはあるよね」
「へっ?!?!」
にっこりと笑うアル様に、思わず目を丸くして固まる私。
固まる私を見てアル様は楽しそうにくすくすと笑っていた。
「……まぁ、とりあえず、いつまでも俺はリオの一番の味方だよってこと。ほら、がんばっておいで」
アル様のその優しい表情からは、私の幸せを本気で思ってくれているが伝わってくる……。
こんなにも背中を押してくれている……。
「アル様……がんばってきますっ!」
アル様はぽんっと頭を優しく撫でると、優しく笑って手を振った。
そんなアル様に私も満面の笑みを返して、ギル様の元へと急いだ。
くよくよなんてしていられない……。
大好きな人と大好きな場所を……この手で掴んでみせるっ!!!



