婚約が嫌で男装執事になったのに~配属先が婚約者の元でした~【完】


庭園の奥に進むと、色とりどりの花に囲まれたお茶会の会場にたどり着いた。



ちょうど奥の建物からクリスタル様の姿があらわれた所だった。



クリスタル様の美しい顔と艶やかな金髪の髪の毛が、歩く度にサラサラと揺れて、その姿は息を飲むほど美しかった。



初めて近くで見たけれど、こんなにも綺麗な人だったんだ……。

本当に言葉に表せないほど美しい……。



一つ一つの所作が、どこまでも優雅で気品あふれていて……私なんかと大違いだった。



どんなに頑張っても、あんな風には私にはなれないし絶対真似出来ない……。


あまりの違いを自覚させられると、悔しくて……悲しくて……私はアル様の後ろで、静かに小さく俯いて落ち込んだ