「なぁ……、あの日まるで俺の女関係に嫉妬しているように見えたのは気のせいか?
お前は男だろう?なぜ男のお前が、俺に浮気者と言う?」
「えっ……」
「それともなんだ?お前は男同士だというのに、俺が好きだというのか?」
「……っ?!?!?!」
ギル様に見とれていた私の頭の中は、ギル様の言葉にやっと現実に戻される。
す、好き……?!?!
そ、そう言えば!!!!!
私リオの格好で「浮気者」だなんて叫んでしまったんだった!!!!
どう見ても、男同士で好きって言ってるようなものじゃない〜っ!!!
ひいいい……わ、忘れてた!!!
や、やばいやばい……どう誤魔化す?!
自分の好きな気持ちと、あの日のヤキモチを思い出して、顔がみるみるうちに真っ赤になっていく私。
慌てて必死に誤魔化す方法を考える。
そして……前世でこんな言葉があったのを思い出す。
知ったかぶり。
そうよ!!!こういう時に使うのよ!!!
この状況を打破するために、知ったかぶりを使おうと決めると、震える声を抑えながら必死に誤魔化す。
「えーっ!な、なんのことですかね?
そ、そんなこと言いましたかねー?!お、男同士で、浮気だなんて言うわけないじゃないですかぁーっ!!!
ギル様の、き、聞き間違いじゃないですか?!えへっ……えへへ」
私の声は上ずっていて、じっと見つめてくるギル様に目を合わせることができず、目は泳いでしまった。
なんとか……言いきったよ!!!!
どお?!?!誤魔化せた?!?
焦りながらもなんとか誤魔化す言葉を言い切った私は、ちらっとギル様を見て反応を確かめる。
すると、目の前で目を丸くするギル様がいて
次の瞬間「ふはっ」と、ギル様が口元に手を持っていくと楽しそうに吹き出したのだった。



