「……ねぇ、リオをそんなに悲しませるギルのやつのどこがいいの?」
「そ、それは……」
「いちいちリオのことを悲しませたり不安にさせたり……ギルのことで悩むなんて時間の無駄だよ……ねぇ、リオ?」
「……うぅ……なんですか?」
アル様が私の手を優しく握ると、アル様の胸元に手を誘導される。
不思議な顔をする私の目を見つめてにっこりと笑う。
「……やっぱり、俺にしときなよ」
「……え?」
「俺だったら絶対に不安にさせないし泣かせないよ?君が暴走してもなんだって全部笑って許してあげるし受け止めてあげるよ?
……ねぇ、これでもあいつがいい?」
アル様の瞳は、とても綺麗で真剣で……、胸元にある私の手にはドキドキとアル様の胸の鼓動が伝わってくる。
だけど……、私の脳裏に浮かぶのはやっぱりギル様で……
私は俯きながら小さな声で本音をこぼす。
「……むかつくけど……やっぱりギル様が……好き、みたいです」



