レオ様にお庭から手を引かれてお屋敷に戻った私は、廊下にある大きな窓に頬杖を着いてぼんやりと窓の外を見つめていた。
じーっと、レイヴン公爵邸の大きな門を見ながら、ぽつりと呟く。
「ギル様、帰ってくるの遅いなぁ……」
そんな私の呟きは廊下にすぅーっと、吸い込まれていった。
はぁー……こんなに遅いなんて、そんなに楽しくお喋りしているのかなぁ……
そんな事を考えているとモヤモヤとしてきて、私はため息を吐いた。
モヤモヤとしながら、ギル様を待つ時間はあまりにも苦しくて果てしなく続く永遠の時間にさえ思えた。
それからどれぐらいの時間が経っただろうか……
飽きずにひたすら、門をじっと見つめていると、ずっと待っていたレイヴン公爵家の馬車が入ってきた。
「あっ!ギル様だっ!!」
単純な私は、あんなにもモヤモヤしていたのに、張り付いていた窓から離れると、早く顔が見たくてるんるんで玄関に向かった。



