ロキさんはレオ様の言葉に動じることなく、むしろ楽しそうにクスクスと笑っていた。
「べ、別になんだっていいだろう!!」
「へぇ……もしかしてレオ様ってリオくんのことが好きなの?」
ロキさんはレオ様の顔をじっと見つめると、意地悪く首を傾げていた。
「はぁ?!な、何言ってんだよ!!!」
ロキさんの意地悪がレオ様に向いたようだ。
レオ様……がんばってください
と心の中で呟きながら目の前の美味しそうなお菓子に手を伸ばす。
ロキさんと言い合うレオ様の顔が真っ赤に染まる。
「あーっ!!!もう!!と、とにかくロキにリオはやらないからなっ!!!」
「ふふっ、俺のライバルは、こんなに顔を真っ赤にさせる可愛い子なんだねぇ?」
そう言って笑うロキさんに私も大賛成だ。
「わかりますわかります!!レオ様はとっても可愛いんですよ!!ねっ!レオ様!」
お菓子を頬張りながらにっこりと笑うと、顔を赤くしたままレオ様が睨んできた。
「お前なぁー!!もっと危機感をもてよ!バカ!!帰るぞっ!!」
「えぇ?!ま、まだおやつが……」
真っ赤な顔をするレオ様は私の手をがっちり掴むと屋敷の方に引きずっていく。
あぁ……お菓子!!!!
そんな私たちをニコニコと見つめるロキさんが
「リオくん、また美味しいおやつ作ってあげるから食べたくなったらいつでもおいで、またねっ」
そう言って色っぽく笑うと私たちに手を振るロキさんが小さくなっていくのだった。



