婚約が嫌で男装執事になったのに~配属先が婚約者の元でした~【完】



とっても美味しそうな匂いに、さっきまでのモヤモヤはどこかへ吹き飛んでしまった。



すっごく美味しそうで私の目がキラキラと輝く。



「ロキさんっ!!天才ですっ!!なにこれすごいですっ!!美味しそう〜!!!いっただっきまぁぁす!!」



私は美味しそうなお菓子たちを手に取ると、あれこれと口に放り込んでいった。



「んぅー!!!どれも美味しすぎますっ!!」



そんな私を見て頬杖をつきながら満足そうに笑うロキさん。

そして、レオ様は呆れながらため息を吐いていた。



「さっきまであんなに落ち込んでたくせに本当に単純なやつ……」


「ロキさんのおやつは、魔法みたいに元気になれるんですよっ!!」


「あーはいはい……」



呆れるレオ様を無視して、次のおやつに手を伸ばそうとした、その時


ロキさんの手が私の口元にすっと伸びてきて、綺麗な指が私の唇を撫でた。



離れていく指先にはクリームが着いていた。



「ふふっ……そんなに喜んでもらえるなんて、作ったかいがあったよ」