婚約が嫌で男装執事になったのに~配属先が婚約者の元でした~【完】編集中


お屋敷に到着した私はすぐに異変に気づきました。

とても気持ちのいい午後の昼下がりだというのに、ロゼッタ侯爵邸の綺麗な庭園からは、なんともおかしな声が聞こえてくるんです。

「いやっほぉおおぉーいっ!!」

この屋敷に不釣り合いなそれが気になった私は、その声を辿りそっと庭園を覗いてみることにしました。


するとそこには、本当にこの子が?と思うほどの美少女が、三階の窓から飛び降りて──宙吊りになっていたのです。

ふんわりとした淡いピンクの髪にくりくりの澄んだ空色の瞳。透き通るほどの白い肌に華奢な体は、お人形のような可愛いらしい見た目。


だけれど彼女は、そう──腰紐をつけ逆さまに、ぶらぶらとぶら下がっているのです。