婚約が嫌で男装執事になったのに~配属先が婚約者の元でした~【完】


ご飯を食べ終わってからもしばらく話し込んでいると、扉を開けたミアが入ってきた。



「はぁ……ロキ様、リオ様の食事が終わったのなら早くお戻りください。厨房が手が回らなくて料理人たちが嘆いておられますよ……」


「はいはい……仕方ないなぁ。じゃあねリリィ」



ロキさんは色気たっぷりに笑うと、食べ終わった食器を持ち颯爽と部屋を去っていった。


入れ替わるように、ミアが私のそばに座る。



「ミアったら本当に真面目よね?私の知っている人にとっても似てるのよね〜、厳しいんだからぁ〜」


ミアには、毎日お世話をしてもらって友達のように仲良くなった。

ミアを見ているとルリを思い出す……会いたいなぁ……。

そんな風に思っていると、突然おかしなことを言い出す。



「リオ様……いつかロキ様に襲われてしまいますよ?あの人はリオ様を変な目で見てますっ!!」


「えぇ?!そんなことある?ふふふっ、ミアの考えすぎだよ〜っ!!」



私が満面の笑みで言うと、ミアは「本当脳天気なんですから」と呆れていた。