恥ずかしさで顔が赤くなってしまった。
「ふふっ……風邪のせいかな……?頬は赤いし、目は俺を誘うように潤んでいて、すごく可愛いらしいね?」
ロキさんはそう言って、涙黒子のある目を緩ませると色っぽく私の頬に手を伸ばし、そっと優しく撫でてきた。
で……でた……っ!いつもの色気と意地悪だ……っ!!
「な、な……っ!!」
慌てていると頭がクラクラとしてきて、ふらっとした。
次の瞬間、あ……倒れる……と思ったけれど
ロキさんの驚いた顔と、大きな腕が咄嗟に伸びてきて私の体を抱きとめてくれた。
「おっと……ごめんごめん。病人をからかっちゃダメだったね。あまりにも可愛いらしいから……つい、ね?」
ロキさんは私から腕をはなすと、悪びれる様子もなく、くすくすと楽しそうに笑っていた。
「ロキさんはいつも、私をからかいますよね……っ、私そういうの免疫ないんです、やめてくださいよっ」
私は両頬を膨らませて、精一杯ロキさんを睨んだ。
すると、驚いた顔をしたロキさんが少しだけ目を見開いた。



