私の言葉に、悔しそうに顔を歪ませる旦那様。
本当にこの方は旦那様なのだろうか?こんな表情はとても珍しいわ……。
そんなことを考えていると、奥の廊下から更に二人の影があられる……。
「ギルっ!!リオは、無事なのか?!」
「兄上っ!リオは?!」
息を切らせてプラチナブロンドの髪を乱したアル様と、慌てているレオ様だった。
「申し訳ございませんが、リオ様は熱を出しております。皆様にうつしてはいけませんので、今日はお引き取りください」
私はそう言って頭を下げる。
「俺なら大丈夫だっ!中を確認させてくれないかい?」
いつもニコニコしているアル様まで必死な顔をしている……。
そして、いつも強気なレオ様も涙目で私を見つめてくる。
「俺にも会わせてくれよ!」
リオ様はとても愛されているお方らしい……
少し皆様の顔を見て心が痛むけれど、なんとしても阻止しなくてはいけない……。
「ダメなものはダメです。申し訳ございません」
私はそう言って一礼すると、まだ後ろで騒がしくする三人を無視して扉を閉めると鍵を閉めた。
本当に……なんて面倒な事を……はぁ



