私の察する顔を見て、ロキ様は満足そうに笑うと、ベッド脇から立ち上がった。
「彼女のお世話を頼めるかな?俺は公爵様に今から彼女の体調のことを伝えて、なにか食べられそうなものでも作ってくるよ」
「かしこまりました。お任せ下さい」
私が一礼すると、部屋を出ようとしていたロキ様が、何かを思い出したように振り返る。
「あぁ……そうそう。わかっているとは思うけど、この部屋には誰も通しては行けないよ?
俺は最初からリオくんが女の子だと気づいていたけど、他は何も知らないだろうからね。じゃ、頼むね?」
「……えっ……」
ロキ様はそれだけ言うと、とんでもなく面倒な仕事を私に押し付け、ニッコリと笑うと部屋を出ていってしまった。
「はぁ……本当にいつもいつも、人使いが荒いんだから」
文句はあるけれど、目の前で苦しそうにしている彼女のことをなんとかしなくちゃいけない。
着替えをさせようと服を脱がせると、苦しそうにしている原因は、彼女のつけるサラシだった。
失礼しますと小さな声をかけるとサラシをはずし、ゆったりとした服に着替えを済ませた。
そして真っ赤な顔に冷たいタオルを乗せると、気持ちよさそうにした可愛いらしい彼女は、さっきよりは楽になったのか少しだけ呼吸が落ち着いた。



