婚約が嫌で男装執事になったのに~配属先が婚約者の元でした~【完】



数多くの女の子を見てきた俺が?冗談だよね?


俺は子供っぽい子はタイプじゃないはずなんだけど……

元々リオくんの顔は可愛いくて好きだけど、あくまでそれはタイプとかではなくて、可愛いらしくていじめたいってだけだったんだけどなぁ……


君はそんな表情もできるんだ?
流石にその顔は反則……困るなぁ……ふふっ


「リオくん……そんなんだと本当に食べられちゃうよ?……俺への嫌がらせかな?」


眠る彼女の頬に手を伸ばし、そっと触れる。

やばいなぁ……こんなはずじゃなかったんだけどね……。


すると


───コンコンッ


扉を叩く音に、ハッとして手を離した。



「…どうぞ」

「ロキ様、お呼びでしょうか?……って、あれ?……ここはリオ様の部屋じゃ……か、彼女はどなたでしょうか……?」


ミアは、ベッドで眠る彼女を見て目を見開きびっくりしている。


「ミア……静かに……。これはリオくんの本当の姿だよ。他のみんなに絶対に言ってはいけないよ?ね?」



俺はミアに微笑み、人差し指を唇に当ててニッコリとそう告げた。