俺は、自慢ではないけれど、とても女性たちに人気がある。
そのせいか、リオくんを初めて見たときにすぐに気づいていたことがあるんだよね。
リオくんは女の子だろう、ってね。
俺からしたら男になんて全然見えないけどなぁ……、なんと言っても顔が可愛いよねぇ……この屋敷の男共はまったく気づいてなくて本当にビックリするよ。
たくさんの女性を見てきた俺からしたら、可愛いらしい顔に華奢で細い骨格、いつも騒がしい君がバタバタと走り回ると体のラインが見える度に、柔らかそうなそのラインは男では無いのなんてすぐに気づくさ。
まぁ、こんな所で男装してまで働いているんだから訳ありなのは一目瞭然だったから黙っていたけど……
それにしても……
……この状況は、とてもまずいね……。
うーん……さてと、どうしようか?
俺はとりあえずリオくんの体を抱き上げる。
腕の中で眠るリオくんの体のあまりの軽さと華奢さに、驚きつつやっぱりね……と確信する。
「俺が部屋まで運ぶよ。君たちは公爵様にリオくんの代わりに朝食を運んでくれるかい?
あと、まだ倒れたことは周りに黙っていてくれないかな?俺から伝えとくから」
「かしこまりました。ではロキ殿あとはよろしくお願いします」



