婚約が嫌で男装執事になったのに~配属先が婚約者の元でした~【完】



そんな俺は今日、さっそくリリィを尋ねて来たのだが、彼女はやはり一筋縄ではいかないようだ。



ロゼッタ侯爵によれば「具合が悪い」らしい。



……俺に会う気がないようだな。
わかりやすい嘘をついて俺を拒絶するリリィ。

それがなんとも愉快だった。

俺は媚びを売る令嬢しか知らない。

だけれど、やはり彼女は変わっている……それがすごく面白い。




リリィを俺のものにするには、どうするべきかと考えるだけで、面白すぎて自然と笑みがこぼれる。



そして、ロゼッタ侯爵に連れられ庭園を散歩していると、なにやら騒がしい声が聞こえてきた。