婚約が嫌で男装執事になったのに~配属先が婚約者の元でした~【完】



自分の異変に深く考えず、私はいつも通り気合を入れる。


「よしっ!今日からギル様復活したし、私もお仕事開始ねっ!とりあえずギル様の朝食取りに行かなくちゃね〜」


元気よく廊下に出て食堂にむかうと、なんだか頭が更にズキズキと痛む気がした。


いたたたっ……あれれ……。
ここ数日自分の部屋で寝てないからかなぁ?
流石の私も疲れてるのかも……。


頭を抑えながら疲れてると自覚した瞬間


「……あ、あれ……」

もうすぐで食堂だと言うのに足元がグラグラとする。

「あ……や、やばい、かも……」


ここ数日、ギル様を絶対元気にするぞっ!!と、アドレナリンが出まくってた私は、部屋に戻らないどころかまともに寝てなかったことを思い出す。



その瞬間、私の視界はぐにゃりと歪み、目の前にある食堂や厨房たちが二重に見える。


やばい……アドレナリン切れたか、も……


目の前がぐるぐるとしてきて自分が立っているのか、なにをしているのかさえもわからなくなる。



そして、視界が真っ暗になっていった。


「……あ……おわった」