そんな私に至近距離で見つめてくるギル様は怪しく笑うと耳元に顔を寄せてくる。
そして
「……きになるか?」
と、甘く色気たっぷりに囁く。
「ひいっ……な、な、なにするんですかっ?!も、もういいですっ!!」
あまりの刺激に悲鳴をあげて質問なんてどうでもよくなった私は慌てると、ギル様は反応を楽しむような顔をして、ふはっと声を出して笑った。
そして、私の顔をじっと見つめると
「なにって……男同士なら、別に構わないだろう?リオ」
「……っ!!!」
「男同士だと言うのに、そんなに慌ててどうした?」
お、男同士……っ!!
た、たしかにそうね?!私は今リリィじゃなくてリオなのだから…………
だとしても距離近すぎませんかっ?!
慌てている私に、ギル様は再び顔を近づけてくる。
そして私のおでこにキスを落とすと、すっと離れていった。
「へっ?!」
「じゃあ、俺は着替えてくる。お前も服がシワだらけだぞ、着替えてきたらどうだ?」
ギル様はそれだけ言うと、何事もなかったかのように颯爽とベッドから起き上がり、着替えに向かってしまった。
残された私は、おでこを押さえたままベッドの上で真っ赤になって固まっていた。
お、男同士だからって、キ、キスはないよね?!?!え?!おでこだとカウントされないとか?!
おかしいのは私ですか……?!



