婚約が嫌で男装執事になったのに~配属先が婚約者の元でした~【完】


「な、何を笑ってるんですかっ!!」

「いや…ふはっ…なんでもない…っ」


こんなに焦っているというのに何が面白いのか、愉快そうに笑っているギル様がいた。


「こんなに真剣に謝ってるのに……」

「俺がお前に襲われると思うか?」

「え?僕は襲ってはないんですか?えと、勝手にベッドには……?」


キョトンとギル様を見つめていると


ギル様も私の目をじっと見つめて、意地悪に笑うギル様がすっと近寄ってくる。


え……なに?と思った次の瞬間


ふわっと体が再びベッドに沈んだ。


「……ふえっ?!」


目の前にはギル様のドアップがあって、私の上にはギル様が覆いかぶさっていた。


いきなりのことで、びっくりする私は心臓がバクバクとうるさく音を立てる。