婚約が嫌で男装執事になったのに~配属先が婚約者の元でした~【完】


それと同時に、焦りだす俺の心。


愛おしい……だと?

こいつはただリリィに似ているだけだ……。

こいつは…男か女かもわかんない…そんなやつだぞ?

はぁ……俺はおかしくなってしまったんだろうか……。


だけどやっぱり眠るリオを見ると、どうしようもなく愛おしさが溢れる。


「……はぁ」


俺は繋がれたその手をそっと離すと、立ち上がり複雑な気持ちのままリオを抱き上げた。


その体からは、リリィと同じ甘く心地のいい匂いがしてきて、リオとリリィが重なり更に俺の胸を締め付ける。


はぁ……頭がおかしくなりそうだ……。


色んな葛藤をしながら俺は、ベッドにリオを優しくおろすと毛布をかけてやった。


ずっと寝込んでたせいで体が気持ち悪い……、それに頭も冷やしたかった俺は、浴室に向かう。