苦しそうなギル様のおでこのタオルを何度も変えながら過ごした。
どれぐらいの時間が経ったかはわからないけれど……、ギル様の眉が微かに動くと、ゆっくりと目が開いた。
ギル様の綺麗な青い瞳とぱちっと目が合う。
「…リオ…なんでここにいる?」
えー…、一言目がそれ?と思いながらも私は、まだ顔色の良くないギル様に答える。
「そんなの心配だからに決まってるじゃないですか。ギル様、熱で倒れたんですよ?」
「…そうか…、悪いな迷惑かけた」
ギル様は自分の額に手を当てると、ゆっくりと起き上がる。
「ギル様っ、まだ寝てた方がっ」
慌てる私に視線をうつすととんでもないことを言い出す。
「悪かったな……仕事がまだ残っているから、お前はもう部屋に戻れ」
この人、この状況で仕事?!
「はいっ?!何言ってるんですか!!倒れたって言いましたよね?!」
おかしなことを言ってベッドから立ち上がるギル様を必死に止める。



