婚約が嫌で男装執事になったのに~配属先が婚約者の元でした~【完】



そして、太陽おかげで、地面に干してた茶色のカツラと彼女のシャツは、あっという間に乾いてくれた。



「ほら、髪をまとめるよ。レオが戻ってくる前にやっちゃうよ」

「はーーい!お願いします!」



すっかり元気な顔で笑う彼女は、純粋な笑顔で俺の前にこてんっと座ると、頭を預けて鼻歌なんか歌ってしまっている。


なんていうか……警戒心も何も無くて危ない子だなぁ。俺男なんだけどな?


なんて思いながら、信用されているようで嬉しい気持ちになりつつ、綺麗な長い髪を綺麗に整えてあげると、茶色のカツラの中に押し込んでやった。



いつも通りの男装執事リオの出来上がりだ。


リオから返ってきたシャツを俺も着ると、二人で屋敷に向かって歩みを進める。



「それじゃあ、レオを探しに行こうか」

「レオ様怒ってそうですよねぇ、また怒られちゃうなぁ〜」



いつもの様に満面の笑みを浮かべるリオと、二人屋敷への道を帰るのだった。