彼女の綺麗な髪の毛からそっと手を離すと、考えがまとまった俺は彼女の潤んだ瞳を見つめてにっこりと笑う。
「いいよ。黙っててあげる」
「……っ!!よ、よかったぁぁあー!ありがとうございます!!アル様……っ!!」
俺がそう告げた瞬間、明るくぱぁぁっと顔を輝かせる。
そして嬉しそうに満面の笑みを浮かべた。
緊張感がなくなった彼女は、元気よく立ち上がると後ろで手を組み俺の方を振り返る。
そして大きな黒シャツと淡いピンクの長い髪の毛をふんわりと揺らしながら、いつも通りの明るくキラキラとした顔で笑う。
「なんだか、安心したらお腹すいちゃいましたねっ!早くお屋敷に戻りましょうっ!
ロキさんの作るおやつ、絶対おいしいと思いませんか!?」



