アルside
──今俺は、目の前で起きている事が、夢かなにかなんじゃないかと……受け入れるのに時間がかかっている。
滝壺へ真っ逆さまに落ちていったリオの後を慌てて追いかけたまではよかった…。
川から引っ張りあげて立たせたリオの胸元には、有り得ないものがあった……。
え……どゆこと?……え?
俺はわけがわからないまま、ただただ胸元を見つめて、立ち尽くしていた。
花畑で一緒にミートパイを食べたあの日、俺に向けてくれた笑顔がドキッとするほど可愛いらしくて女の子に見えた瞬間があった。
あのときから、もしかしたらとは思っていた。
そして今、確信に変わる。
リオの肌にぴたりと張り付いているシャツの下では、完全に透けてしまっているサラシ。
それだけならまだよかった。
だけど、そのサラシの下には、ごまかせない柔らかそうな膨らみ……
それは、どう見ても女の身体のあれだ。
そんな俺の視線に気づいたリオは、自分の胸元へと視線を落とすと、顔をみるみる真っ赤にさせた。
「あっ……あの……!!こ、これは……えと……えと……っ!!」
あたふたしながら、リオは頭の上にあった両手を胸元を隠すように移動させる。



