婚約が嫌で男装執事になったのに~配属先が婚約者の元でした~【完】


しばらく遊んでいると、レオ様が「あ」と声を上げた。


「どーしたんですか?」

「ロキに頼んでたおやつを食堂に忘れた。ちょっと待ってろ、すぐ取ってくる!」

「えっ、あ、レオ様!?」


レオ様は、私の返事を聞く前にあっという間に、屋敷の方へと全速力で走っていってしまった。


残されたのは、私と岩場で微笑んでいるアル様の二人だけ。


一緒に遊んでくれるようなタイプではないアル様を横目に、仕方なく一人になった私は、一人で川の中に入っていくと深くない範囲を歩き回る。


ふぁ〜っ!冷たくて最高!!気持ちいい!!!


一人になってあちこちバシャバシャと歩き回っていると、楽しくなってきた私は滝の近くの岩場へとピョンピョンと跳ねながら移動した。