婚約が嫌で男装執事になったのに~配属先が婚約者の元でした~【完】


──ギル様が公務で屋敷を空けてから、数日が経った。



今日は太陽がジリジリと照りつけ、お屋敷の中はどこにいても信じられないほどに暑い。


「あ、あつい……。あついよぉ……」


執事服の下のサラシと頭の上にあるカツラのせいでさらに暑い私は、部屋のベッドの上でぐったりとしていた。



今すぐ脱ぎ捨ててしまいたいけど、お昼は最近レオ様もアル様も私の部屋にやたらと遊びに来る。


夜以外はこの格好で過ごさなくていけなくて、暑さで頭がどうにかなりそう…。


くたばっている私の部屋に今日も元気な足音が聞こえてくるとレオ様が突撃してきた。


「おーい、リオ。いい場所があるぜっ!」

「レオ様……暑いです……」