婚約が嫌で男装執事になったのに~配属先が婚約者の元でした~【完】


「あはははっ!レオ様こっちですよーっ!!!」

と、楽しそうにレオと走り回ったあと芝生の上にごろんと転がり、レオと楽しそうに冗談を言い合って無邪気に笑っているリオの姿。


女の子がこんな行動をするだろうか……


俺の知ってる女っていうのは慎ましくて大人しく、腹の中が分からない笑顔を上品に浮かべる、そんな女しか知らない。


はぁー……、もっと謎が深まったな……。



俺は無邪気なリオの姿を少し離れた場所からじっと見つめる。


どこまでも真っ直ぐで裏表のない姿。


明るいリオを見ていると自然と心の棘が溶けていくのが分かる。



こんなにも一瞬でみんなを手懐けてしまう君はすごいよ、本当に。


ギルやレオがあの子を気に入る理由がなんか分かった気がするなぁ……。