「……リオくん、その顔は……俺以外の男に見せたら本当に危ないよ?」
「え?何言ってるんですか……?」
「はぁ……まぁいいや……、とりあえずしょうがないね、可愛いリオくんの頼みだから、あいつの好物を教えてあげるよ」
キョトンとする私に、ロキさんはやれやれと笑みを浮かべると話を続けた。
アル様は、ミートパイが好きだとアル様好みの秘伝のレシピを教えてくれることになった。
そこからの私は、生き残るために必死に調理に没頭した。
パイ生地を一生懸命こねると、包丁でお肉や野菜を細かく刻んだ。
その時に何度も指を包丁で切ったり、火を使う時は火傷をしたりしたけどなんとか完成させることができた。
出来上がる頃には、私の両手の指にはあちこち絆創膏が貼られていた。
「よくがんばったね、上出来」
ロキさんも出来上がったミートパイを見て優しく笑ってくれた。



