スキップしながらるんるんで厨房へと突撃すると、この屋敷に来た頃に出会った、中性的な見た目の美男子のロキさんが立っていた。
この人は若いけど、このレイヴン公爵家の料理長をしている。
サラサラの淡いアメジスト色の髪の毛を後ろで緩く一つに結び、目元には色っぽい涙黒子がある。
すらりとした高い身長からはモテそうなオーラがぷんぷんと漂っている。屋敷のメイドたちからは絶大な人気を誇っている。
ロキさんは私がバタバタと入ってきたことに気づくと、カウンターに肘をつき綺麗な顔をこちらに向けてにこやかに色っぽく笑った。
出会った頃から全てを見透かしてるような顔をしているロキさんには、女バレしそうで少し警戒している。
「リオくん、どうしたの?お腹でも減ったのかな?」
「ロ、ロキさん……っ!」
「今日も可愛いねぇ、リオくん」
私を品定めするようにじっと見つめてきては、色っぽく笑うその大人の色気には、私のモラハラセンサーが発動する。
モテる男は要注意!!!



