婚約が嫌で男装執事になったのに~配属先が婚約者の元でした~【完】



ゾクッ。


な、なんだろう……背中がゾクゾクする。



背後から冷ややかな視線を感じた私は、背筋が凍りついた。


ま……まさかね?



恐る恐る振り返ると廊下の向こうでアル様が、普段通りの優しそうな笑顔を浮かべてこちらを見ていた。



私……!!監視されてる?!

ひ、ひぃぃぃっ!めっちゃ見てる!なにあの笑顔!!逆にめちゃくちゃ怖いんですけどぉおおぉ!!

わ、忘れてたけど、昨日殺されそうになったんだったぁあぁ!!




私はアル様から逃げるように、早足でその場を立ち去った。