婚約が嫌で男装執事になったのに~配属先が婚約者の元でした~【完】



アル様が部屋を出ていった後、長い間その場に座り込み放心状態だった。


あまりの衝撃に、夢だったんじゃないか?と考えるが


壁をそっと見上げるとそこには、しっかりと深く刻まれた生々しい傷跡が残っていた。


ひぃぃい!!夢じゃない!!



「…な、何あの人……怖すぎるんですけど……っ!」



フラフラとなんとか立ち上がると、疲れきった私はカツラと執事服を脱ぎ捨てた。



いつもの下着姿のままベッドにどさっと倒れ込み、ふわふわの枕に顔を埋める。