「んなの、嘘だけど?」
「へっ……」
あまりの恐ろしさと驚きに、私の顔は一気に真っ青になった。
さすがギル様の側近騎士と言うぐらい纏う空気が、完全に人を殺しそうなやばい物に変わっている。
「あのさぁ、君。まぢでどこの回し者?」
アル様は私のすぐ耳元に顔を寄せると、低く冷たい声で淡々と私に言い放つ。
「ギルを誘惑して、この公爵家で何を狙っているの?
……次、何か怪しい真似をしたら……わかってるよね?……殺すからね」
シャキン……ッと鋭い金属音が二人の空間に響いた。
次の瞬間、私の顔の真横の壁に、アル様の剣が容赦なく振り下ろされた。



