「え……えと?な、何か……っ」
なにやら怒っている様子のアル様は、私の言葉を無視して手を引き、もの凄い勢いで廊下を歩き出した。
な、なにごとー?!?私何かした?!
ど、どこ行くのー?!?!
あまりの強い力で少しだけ手首が痛いけれど……痛いなんて言えない雰囲気に
ぐいぐいと引き摺られるようにして連れてこられたのは、私の部屋だった。
───ガチャンッ…パタンッ
扉が閉まると同時に、目にも止まらぬ早さであれよあれよと驚く暇もなく
私はアル様の力強い両手によってそのまま壁に激しく押し付けられた。
───ドンッ……!!!
「ひゃあっ……っ!?」
背中に走る衝撃に、ビックリして目を見開く。
目を開くと、私の目の前には冷たい瞳をしたアル様の美しい顔……。
「あ、あの……アル様……僕はメイドに呼ばれてるんじゃ……?」
見たことないほどに恐ろしいアル様に、震える声を絞り出す。
すると、アル様はフッと冷たく笑う。



