そんな事を思っていると、たくさんのお菓子を手に持ったルリが再びテラスに戻ってきた。
「リリィ様!第二弾、お持ちいたしました」
そんな声とともに、せっせと運んできてくれた色とりどりの綺麗なお菓子たちが、テーブルに並べられていく。
「ルリ、ありがとう!私が会場で堂々とできればいいんだけど、いつもごめんね?あーあ……あのテーブルの前で一度ぐらいは思いっきり食べ尽くしてみたいなぁ〜」
新しく持ってきてくれたクッキーを手に取り、頬杖を着きながら一階の会場に並ぶたくさんの豪華な食事を見つめる。
会場をうらめしそうに見ている私に、ルリはピシャリと言い放った。
「それは、どうかお辞め下さい」
私は会場からルリに視線を戻すと、クッキーを持つ逆の手でルリを仰ぐ。
「もーう、ルリ!冗談だよ、じょーだん!!」
「リリィ様の冗談は冗談になりかねます」
紅茶の用意をしてくれている、ルリは呆れた顔を見せる。
「えへへっ、そうかなぁ~」
「褒めていませんから……あら?何か声が、聞こえませんか?」
いつも通り冗談を言い合っていると、ルリが忙しそうにしていた手を止めて庭園の方を見つめる。
──その時だった。
にゃぁーお!!!
「……猫?」
私は手に持っていたクッキーをお皿に置くと、手すりに歩み寄り、そこから身を乗り出して少しだけ薄暗い庭園を見渡す。
すると、深い池の近くで鳥に攻撃をされる子猫がいた。
あっと思った時には、子猫が鳥から逃げようとして池に……落ちる!



