婚約が嫌で男装執事になったのに~配属先が婚約者の元でした~


にゃぁーお!!!!


「ん?猫?!」


私はテラスから乗り出し少しだけ薄暗い庭園に目をやる。

すると…テラスの下辺りにある池の近くで鳥に攻撃をされる子猫がいた。
そしてその子猫が池に落ちる…!!!


「た、大変だわ!!助けなきゃ!!」


慌てて私はテラスの入口の大きな窓にあるカーテンを思いっきり引きちぎる。


ルリは嫌な予感がした。普段おっとり可愛いらしいリリィは、スイッチが入ると相変わらず破天荒な行動をする所があるからだ。


「リリィ様!何をされる気ですか!!」

「そんなの決まってるでしょ?バンジージャンプだよバンジージャンプ!うふふっ」


目の前のルリは顔面を真っ青にさせて慌てている。


「こんな所でそのような事をされてはいけません!!!」


「池だから命綱もなくても大丈夫なんだけどルリに心配させちゃうから念の為ね、念の為」


そう言って私はルリにウインクをする。


ルリの心配は命綱の有る無しではないのだけど、リリィにはルリの思いは届かなかった。