幼なじみの彼は、好きで、死にそう。

この異常な状態に私は恐怖を感じた。

仁くんはスタスタと私が追いつくのにもやっとのスピードで校門まで歩く。

バタッドンッ

校門の前には仁くんの家のリムジンが停まっていて、仁くんがドアを乱暴に開けて私を車の中に押し込んだ。

私が車の椅子に倒れると仁くんも車の椅子に座って、「家まで急げ」と運転手さんに告げる。

運転席と後部席の間に防音の仕切りを下げたあと、仁くんは私を膝の上に乗せて強く右手を掴んだ。

「なぁ澪」

口調に変化はないし、呼び方も変わってない。

なのに錯覚でか、声が低く耳に響き私は恐怖を感じてしまう。

「仁、くん・・・・・・な、に・・・・・・?」

恐怖で涙が出そうなで声が震えてしまった。

「俺に嘘ついてまで何したかったんだ。なぁ。澪は俺に嘘をついてまであいつに会いたかったのか」

違う。

違う、そういうわけじゃない。

そう心の中では強く思っているのに喉と首が固まってしまって首を縦に振ることも、違うと言うのも出来なくそんな私を見て仁くんは、

「はぁ」

と小さく息をついた。

「澪は俺しか考えられないようになれば良い」

どういう、こと・・・・・・?