幼なじみがこんなにも私に恋していたなんて

もう、止めよう。

だって澪ちゃんのためって言って勝手に動いて勝手に傷ついて・・・・・・。

五十嵐くんヤバいじゃんって思いながら口に出せなくて―――。

いくらなんでも自分勝手に行動しすぎてる・・・・・・。

五十嵐くんは詐欺師だ。

どんな顔も一瞬で作れて、どんな過去も未来も無限に創造するとこができる詐欺師。

もしあの時私が刺されたら・・・・・・。

もしあの時五十嵐くんが人の話をすんなり聞ける人じゃなかったら・・・・・・。

澪ちゃんは、私は死んでいた。

死を目前にしたことのある人間は通常通りの生活に戻ることが凄く難しい。

嗚呼・・・・・・疲れた。

別に人生に疲れたんじゃない。

自殺願望だって生まれてない。

でも・・・・・・疲れた。

暫く、何も考えないでいたい。

五十嵐くんと澪ちゃんを視界に入れたくない。

ナイフも、靴箱も、学校も視界に入れたくない。

嫌だ・・・・・・。

何であんな平気で立ち向かえたし、口答えできたし、説得しようと闘志を燃やせたんだろうか。