幼なじみがこんなにも私に恋していたなんて

その数秒がとてつもなく長い時間に感じた所で私は口を開いた。

「・・・・・・ごめ、ん・・・・・・」

私がそう言うと仁くんは驚いたように目を見開く。

「・・・・・・私・・・・・・仁くんが仁がって言ってるくせに仁くんが自分から離れてくようなことしかしてなかった・・・・・・」

私は俯きがちにに言うといきなり仁くんに抱きしめられた。

「・・・・・・悪かった・・・・・・俺も・・・・・・」

「っ・・・・・・!」

抱きしめてくれる仁くんの背に私も手を回す。

一度失って・・・・・・きっと次は私が失われかけた。

玲奈ちゃんが来なかったら・・・・・・いなかったら・・・・・・私は今・・・・・・。

仁くんの温もりを感じていても最悪の結末を想像して私はゾッとした。

「帰るか」

「うんっ・・・・・・!」

私達はもう一度相手の存在を確かめるように手を握りながら校門前にある車へと歩いた。

*  *  *